統合失調症は、心や体の不調や思い込みなどが続き、本人自身とてもつらい病気ですが、まわりには理解されにくく、再発を繰り返すことが多い病気です。
発病後1~2ヶ月から数ヶ月は、本人の病的体験(幻覚や妄想の内容を本当に体験していると信じ込んでいる状態)が強い状態になります。
症状としては、興奮したり、現実にないものがあると感じたり(幻覚・幻聴)、妄想により非現実的なことを信じ込む(見張られているなど)、考えがまとまらない等の陽性症状が現れます。
その後、発病後1~2年から数年経つと、比較的病状が安定しますが、何事にも意欲がなく、周囲のことに無関心になる、自発性が低下するといったような陰性症状が続きます。
統合失調症は、慢性の経過をたどることが多い病気です。
統合失調症の方との接し方
交通事故や脳卒中などで脳の一部が損傷を受け、身体の麻痺などの肢体不自由とは別に、思考・記憶・行為・注意などの脳機能に障害が起こることがあります。この状態を、高次脳機能障害といいます。
これらの障害は様々で、ひとりひとり異なっています。また、外見からはわかりにくく、周囲の理解を得ることが難しいことも特徴です。下記のような主な症状をいくつか併せ持っていることも多くあります。
(1)認知障害
①記憶障害:新しいことを覚えるのに時間がかかる、忘れやすい。
②遂行機能障害:融通が効かない、手順が決まっていないとうまくできない。
③注意障害:集中力が続かない、うっかりミスが多い、複数のことを言われると混乱する。
④病識の欠如:障害があることを理解しない、思い込みが激しく、人の意見をきかない。
(2)社会的行動障害
①対人技能拙劣:対人関係がうまくいかない、ニュアンスが伝わりにくく、コミュニケーションがちぐはぐ。
②感情コントロール低下:気分にむらがあり、些細なことで怒る。
③意欲・発動性低下:疲れやすい、やる気が前面に出てこない、悲観的になりやすい。
④固執性:こだわりが強い。
⑤欲求コントロール低下:お金を持てば全部使ってしまう、がまんできない。
⑥依存症・退行:子供じみた行動をとる。
高次脳機能障害の方との接し方
発達障害者支援法では、発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義しています。
それぞれの障害の特徴は、次のとおりです。
自閉症とは、
①他人との社会的関係の形成の困難さ(仲間意識が作れない、目と目を合わせないなど)
②コミュニケーションの障害
③興味や関心が狭く特定のものにこだわる、常同行動
という3つの特徴が認められる障害をいいます。
この3つの特徴のうち「②コミュニケーションの障害」において、著しい言葉の発達の遅れを伴わないものをアスペルガー症候群と言います。
広汎性発達障害は、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む総称をいいます。
学習障害とは、基本的には全般的な知的な発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な症状をいいます。。
年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、衝動性(順番を待てないなど)、多動性(じっとしていられない)を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障を来たすものをいいます。
障害についてのページに戻る〒100-0601
東京都神津島村903番地
生きがい健康センター2階
電話・FAX番号:04992-8-0670
メール:shiosai@grape.plala.or.jp
Copyright © 潮彩の会 All rights reserved.